たけのこ/藤鈴呼
 
りとした 気分のままで
歩く 冬の道

皇帝の花嫁を 抱きながら
リュックは 背負わずに
左手に かけて 

手袋も 取り出さぬまま
磨り合わせて
寒さを 感じる 午後

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私のコトを 一番良く 知って居るのは
この私

家族でも 木の精でも ないの

それを 一瞬ダケ 忘れてしまって

誰かを解ったフリ してみたり
解りたいと願って 前のめったり
取説を 書き上げたトコロで

全部 無駄なんだ

恋をする 瞬間には 思う

誰よりも 相手を 知りたい
誰よりも 相手に 知
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