たけのこ/藤鈴呼
知られたいから
ついつい 我が出るけれど
たくさん有る人生の
ほんの 一部分
掻い摘んだら
適宜、の調味料と
同じ位
自分のコトを キライになる夜は
とても 弱くて
自分を宥めるコトも
理解することも
忘れてしまう
忘れたく なってしまう
想いが溢れて 突っ走る朝は
夜中のラブレターを
ひっそりと 読み返す
修正液が 勿体無くって
泣く泣く 封に入れた 言の葉も
今なら 一瞬で
デリート デリート
デートの前に
デリート デリート
デリカシーが 無さ過ぎる
認めた癖に 削除だなんて
失礼じゃないか!
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)