【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(2)/古月
すぐ近くで、車が故障して立ち往生してしまった男たちは、偶然にも少女の両親の家に、一夜の宿を求め……というお話。
少女が「今日は私の誕生日!」という幸福の絶頂からスタートして、ちょっと大人の階段を登ってみるドキドキを経て急転直下、人生最悪の体験をさせられ無残に殺されてしまう展開はさすがに見ていて辛かった。少女の友人が着衣のままで失禁を強要される場面が特に印象深い。
だが、そこからの超展開には前半の鬱鬱とした空気を一気に吹き飛ばす異常なエネルギー(思わず笑ってしまうくらいの)がある。客人に娘を殺されたことに気付いた両親の恐るべき復讐は、似たようなホラーが星の数ほどある現代においても、なお色褪せない
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