【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
 
どうしてか。言葉を存在させているのは誰か――こういう点から見ることで、彼らが存在の問題と文学の問題を結び付けた理由が、なんとなく分かるようになってきた。だから文学極道の存在はこのエッセイの製作にとてつもない寄与をもたらしている。
もちろん文学極道自体のそうした理念に問題がなかったわけではないだろう。ダーザイン氏が代表を降りると聞いたときから、既に存在論そのものに限界があるという気はしていた。その文学極道の理念が破綻したと感じるようになってしまった。私は文学極道の過去ログをできるだけ漁って考えた。やがて、それはポーズと内実とのギャップに苦しむ詩サイトとして、私の文学史の内に刻まれることとなった。文
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