【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
に現状の詩壇・詩に不満をもっているのは明らかで、それに対しての「現存在」なのだから、私はそれを直接受け止めるしかない。存在とは何か、あなたは存在することによってその問いに答えているのだというのが、私の答えである(もちろん、こうした考えは、先人によって既に開拓されているだろう)。
こうした受け止め方からは、倫理的な責任を感じざるをえない。私という存在には、存在することの答えとして与えられている、一つの重みがある。けれども、それを私が選択したのは、存在への問いが、書くことへの問いと似ているからだった。書くことが空白を指定する理由はどうしてか。空白に置かれることによって、言葉が存在しようとするのはどう
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