【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
何か、この問いは二つの詩の隔たりを埋めることになるかもしれない。それが途方もなく、終わりがないものであるとすれば、それは問い続けなければならない。どこまで問い続けるのか。過去から未来に渡ってずっとである。さて、前者と後者の違いを、時間軸上に定着させてみよう。前者は「先」となるもの、未来、目標のような、やがて到達する地点として解答が与えられている。後者は「後」、つまり過去を振り返ったときの詩の問いである。そう考えると、前者の遠さも、後者の近さも理解される。では、この中間点、すなわち現在の詩とは何か。これこそ「今まさに答えているもの」としての詩である。未来にあなたが書く詩はこれからの答えとして提示され
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