【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
に起因するのだ。
このようにして想定された空白のイマージュは、書くこと・描くことの対象となる。そしてそれらは行為として発現するときに物質を先鋭化させて用いる。書くことは、空白のイマージュに、物質の動的尖端が形作る配列によってイマージュを導入する。詩や小説などの文学、文芸の名を冠するものは、そうしたイマージュ導入の通俗的な名称に過ぎないのである。
従って、詩や小説、それらを概括して見たとしても、何ら問題はない。しかしあなたは言うだろう、その結論は詩をもはや説明するものではない。先に書くことから出発したからそうなったのであり、詩を出発点としてはいない、と。実は全くもってこれは誤りではない。詩か
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