【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
 
ことそれ自体の根底のイマージュ、すなわち空白のイマージュを、私たちの中に眠らせたままにしている。それゆえ、「イメージ」の語のもつ意味が、空白や無限、虚無の印象を含むものだとしても、彼らはそれを認めようとはしない。単に空白をイメージしろと言われれば、それは可能である。にもかかわらず、イメージが足りないという発言に対して、どんな空白や虚無もイメージであるという反論が通らないのは、「イメージ」の意味するものに含まれているものを、相手が誤解しているからである。これゆえ私はイマージュと呼ぶ。以上の二点より、「途方もなさ」は、詩を書くことの一つとして見ず、空白のイマージュとの関係の中に置き続けなかったことに起
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