なにかしらの/番田
私は 微笑んでいる
何一つとして 私はわからない
深いため息をついている
暗い 夜の闇が見えた
冷たい 冬の真夜中だった
今日も私は一人ぼっちだ
*
一つもすることなどないであろう
瞳を紫色が染め上げる
髪の毛が揺れているかもしれなかった
そして何もすることもなかった
恋人は 私の何だったのだろう
車は速度制限を破り通り抜けていく
サービスエリアで お茶を飲む
人の詰めかけている様子が見えた
時が止まればいいのにと
古い音楽をステレオから流した
海はかつてのように輝いた
言葉をなくしたタバコに火をつけた
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