なにかしらの/番田 
 
して 見つめた
それはオレンジ色の カードだった


演劇を見させられている気がした
風だけが 吹いていた
いろいろな思いがあてがわれている
私は 一つも語ることもない
暖房が 叫んでいる
透明な空間の中を 思いが静かに流れていく



私はどこにいるのかを理解できなかった
君は 言葉も なくした
キッチンのドアを押しこんだ


ぼんやり 食パンを かじった
今日は 昨日と少し違う気がする
少し辛いような気もしている


私は 自分が人間であることを疑っている
風が また 流れていく
海は そこでゆらいでいるのかもしれなかった


何か 私
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