なにかしらの/番田
して 見つめた
それはオレンジ色の カードだった
演劇を見させられている気がした
風だけが 吹いていた
いろいろな思いがあてがわれている
私は 一つも語ることもない
暖房が 叫んでいる
透明な空間の中を 思いが静かに流れていく
*
私はどこにいるのかを理解できなかった
君は 言葉も なくした
キッチンのドアを押しこんだ
ぼんやり 食パンを かじった
今日は 昨日と少し違う気がする
少し辛いような気もしている
私は 自分が人間であることを疑っている
風が また 流れていく
海は そこでゆらいでいるのかもしれなかった
何か 私
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