バルコニウス/番田 
 
携帯電話は いつも 鳴らない
私は 笑った
今日はどこに行ったことにするべきか
ただただ いつも 今日は眠かった
私は何もわからなかった


私はハンカチをポケットから取り出した
夕焼け空が目にしみた
見たことがある 夕焼けは風景画のよう
それは 繊細なタッチで描かれた 風景画
それは見たことのあるフランスの風景なのかもしれない
鳥が遠くから旋回してくる
そして私は何もそれは見えない
価値のあるものだとは 私は知らなかったけれど
みんな勝手に見ていればいいと思った



誰も もう 君の家には行かない
そんな風にしてすべての物事は忘れ去られていく
何もし
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