バルコニウス/番田 
 

暗闇の中に見たものは 一体何か
ああ それは 一体 何なのだろう
手にしたものたち 例えば 眠りの隅っこで
それ自体は面白いものなのだろうか
それとも 長い 旅路の向こう側なのか
理解することなどできなかった
私は 今日も 歩き続ける
目印などなかった
声も 色も無くした
私は 生きて行くには 幸せなのだ


幸せではないかもしれない
わからないけれど眠くなった
そんなことはどうだっていいといわれるのか
未来を そこで見つめていたいだけだ
ただ一人 永遠に眠りたい
夢を いつも 忘れていた
山が 遠くに見えた
ピーヒョロと
鳥が鳴いた
私は立っていた
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