生じるゼロ/ホロウ・シカエルボク
クの断末魔、紙パックの頸椎がオレの手の中で軽薄な音を立てる、死んだ、コイツは死んでしまった…!
オレはごみ箱にそいつを捨てる、そいつは痛みに身をよじりながら死んだような形をしている、あー、弔わなくっちゃ…オレはマッチをこすりごみ箱の中に放りこむ、でもそれはすぐに消えてしまう
水分が多すぎる、燃えようとしてる火をあっけなく消してしまうほどに…オレはオマエを送れない、オレはオマエを埋葬出来ない、オマエの身体は燃え上がることはなく、そして醜悪に腐敗することもない…はるかはるか先へ、長い長い時間が過ぎてしまうまで、オレとオマエノ死の単位が同じになることはない、そしてパピルスの陰核は、もう二度とオレ
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