スヌーピーのおもいで/soft_machine
めても
ベートーベンと野球帽でことたり
空想の空でじゃれあった
振り子のように
タクトのように
ひかりにさらし
かぜにあらわれ
ねむりはそんなおまえたちをいつか
あのアデンへとたどり着けるだろう
おまえのちいさなしっぽが
泣いたり、笑ったり
そこに、たしかに
未来が、あったはずなのに
ねぇ、チャーリー
こんなにも風の強いおもいでは
いつか誰かの嫌がったって剥いた胸に
刻み込まなくてはいけないの
とき折りひかる
ますいの効いたあの夏
噴水のくだけるかがやき
錠剤ひとつぶ落とす
うたがいの海
駆けてゆく
おまえとぼくが
だきあって眠りこんだ日々を
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