スヌーピーのおもいで/soft_machine
教えてくれ、チャーリー
スヌーピーたちは
ねむり
くらい
幸せだったと
スヌーピーたちは
はしり
まぐわり
幸せだったと
言ってくれ、チャーリー・ブラウン
いまも空にはおまえの
においが満ちているからと
ここは、いつだって楽園なんだと
屋根にあおむけ
キャンパスのあちらこち落ちる
ポプラの影に憩うスヌーピー
いまも誰にもなつっこい
冬の日だまりのぬくみ
窓ごしに見戸惑うチャーリー
そのぬいぐるみの手をして
黒目の大きなかけぬけに
白衣の重ね着
チャーリーは舌にのせて呟く
シュルツの指先では
消しゴムをかけられ
いかれなかった未来が
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