トレイン/番田 
 
いた



緑の芝生の向こうに 家並みがあって
小高い山が ぼんやりと そびえている
日本では見られない形の雲が ぼんやりと 立ちこめている


黒い車が往来している
白い車も そこに やってくる
黄色い車の形を ひとりで見ていた


遠い異国の街で
ぼんやりとカフェで 黒いコーヒーなどを 飲みながら
ラーメンを食べることを必死で考えている



それは幸せなことだろう
そうではないのならたかがしれているのだ


夢の中で誰かに会いたい
今はもう 日常では会う気力もない


職場と家との往復の毎日だ
疲れだけが体の底から立ち上がってくる
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