詩、薬、病のこと等、ノートより寄稿/小野 一縷
難解なだけで終わらぬように。
自己陶酔で終わらぬように。
自己顕示で終わらぬように。
誰かの「心・芯・深・信・真」を動かす詩
それら「しん」を動かす表現を
成すことが詩人・表現者の最低限の責務。
何かあった。見た。聞いた。心が動いた。
喜怒哀楽であれ、何であれ心が動いたなら
詩人は言葉の用意を始めなければならない。
そしてペンを持って空白と向き合う。
しかしそれまでに、何日・何ヶ月・何年
時の隔てを必要とする場合がある。
熟成を待つ。早摘みにならぬように。
詩人は、一つ一つ選び抜いた言葉を元・源に
題、詩句、改行、行間、空白等を様々な方法で導き出す。
集中
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