生まれたての詩人たちへ/ホロウ・シカエルボク
 
、正直な状態なのだとそう語った
不必要な道など定めようとするなと
それがある場所をそのまま歩けと
言葉など所詮は大いなる現象の一部分でしかないのだと
それは現象に最も近い嘘のようなものでしかないのだと
だから語るべきことを決めてから語り始めるような真似だけはするなと…
「それはお前のステイタスになるかもしれない、だけどお前の真実には決してなりはしない」
そんな風に話しかけていた
言葉になど何も出来はしない、だからこそ言葉を使うのだと
それは決して徒労に終わることはないのだと
だからこそ言葉は果てしないところまで弾け飛ぼうとするのだと
身体のなかを走ってい
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