hamburger lady/ehanov
 
を木の根は木の根として発見するのだろう。つまりそこには語られた物がある。我々に繋がれた一本の糸。アナログミキサーのレベルメーターが半分まで光り、黄緑色に感知されて生まれた新しい命は、古い鏡としてステレオを揺らし、雨の嘶きと交じり合い。ハンバーガー女、ハンバーガー女。お前の血液は、連なっているか。


水の挿し込まれた花瓶は机上にあった。窓硝子に"hamburger lady"が映る。瞳は青く、唇は赤い。ピストン音は、激しくなった雨音によって死んでいる。玄関を出れば、音は再び生まれるはずだから。"hamburger lady"は言った。そうしてドアは閉じ
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