hamburger lady/ehanov
 
閉じられ、窓硝子に"hamburger lady"が映る。外は曇っていた。歩くと、眼が閉じられた。赤黒いなかに、光が明滅していた。(それが失われたのは何故かわからないが、というよりもそれが失われたとする時の移行に何かしらの公理を与えるような神の囁きがどうも聞こえづらい。)それが失われるころ、ピストン音があるようになり、眼を見開くと、労働者の周りに、水しぶきがあった。あちらこちらに、虹があった。

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