バー/番田 
 
回していた


夢の中で
考えることは すべて 儚い
色々なことが 私にも 見えた気がした


無数の思いとなって 転がっていた
目の前に それは
暴力的な 行動となって


転がされていた気がする
ぼんやりと
つじつまあわせのように


昔のことなど忘れて
死んでいくのが正しいのだろう


自転車が走っていく
言葉はペダルにかみ合わない


そんな気がした
夜の中をどこまでいくのだろう


私は盲目なのかも知れないと
新宿のロータリーを 何度も往復しながら


ビタ一円も所持金を持ち合わせていない
サラリーマンのポケットの中
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