バー/番田
中
どこにも行く気がしない
何もする気がしない
夜の街の中で
眠りこけている
閉ざされた文化が
戦争の後にその全ぼうを提示する
*
私たちは そこに 踏み入れる
すべてを 知っている者のように
部屋や 風景を 眺めるだろう
何かを 頭の中に巡らすだろう
すべての中で
流れゆく時代の中で
食べ物を 食べるように
食事を 作るように
どこかで何かをしたい
今日という日に飽きたのだ
死んだような 思いで
また 消えて行けたならと 思う
何もかもが 疲れすぎた
そして 波の音だけが 聞こえた
ザラザラと繰り返した
サーファーたちが そこにいるのかもしれない
私は 今日も夢の中だ
夢の中から 出て行く場所を探している
疲れ切っている
不況の時代に 働く気はしない
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