君は引鉄を引きたい/ホロウ・シカエルボク
た死を目の当たりにする
クラッカーを何百発も鳴らしたみたいに
眼球と脳漿と肉片が散乱している
ヒャッホー
君は勝ちどきの声を上げる
いったい何に勝とうとしていたのだろう?
アンコールを拒否したギャング
君はいつかきっとそんな風に名付けられることだろう
君は目を閉じて
手足をいっぱいに伸ばしているといい
その思いが、その心が
どこか遠くに飛んで行ってしまわないように
君の機関銃はいつか本当に誰かの生命に到達するだろう
君は目を閉じて
手足をいっぱいに伸ばしているといい
ベッドの上で野垂れ死にしたいつかの君が読む下手な詩篇
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