烏賊は少女じゃない/ayano
体に手をつけていたのだ。念入りに調べたというか意識のない女の子をセクハラしている気分だった。裸体なんて最近触っていない。常時裸の烏賊を、そのときばかりは人間のように扱おうと決めた。胸も小さいながら存在しているので、手触りはにるにるしてるものの、触った瞬間になんだかいやらしい気分になってしまった。触ると俺から逃げるように自身の体を滑らせたのも、すごくいやらしかった。本来なら犯罪として捕まることを、赦される立場で、その行為に特に罪悪感はなかった。感じる必要性も見出せなかった。なぜならコレは人間じゃないから。
発泡スチロールから彼女を抱き上げて、寝室へ連れて行った。烏賊に対して俺は、と
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