君が眠る為の眠れなくなる話/うめぜき
なくなる
その恐怖は君に孤独を教えるだろう
震えるように
いや、あるいは、その頃君は泣くのを憚るかもしれないね
でもいっぱい泣いていいよ
そばにいられないけれど
頭を撫でてあげるよ
そのうち
君にも家族が出来る
一生懸命守るんだ
壊さないように、壊さないように
するんだ
僕と君が会えなくなったように
なってはいけない
それでも何処かで君は
壊れないようにしなければならない
君の中の君が
もし壊れてしまいそうなら
いっぱいいっぱい
でもこっそりと
泣いておいで
そばにいられないけれど
その時は
そばにはいられない
のだけれど
月明かりが柔
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