リバー2/番田 
 
訴えている


生きていく そこで 何かを訴えかけるのだろう
ひとつも 何も 手に持たないまま
微かな思いを頼りに どこかへと歩いていく


夢の中に 君は向かうのだろう
そこは世界のどこだろう
何も 私にはわからないのだ


そこで 一つも知ろうとは 思わない
目に見えるもののその方向に
私は ひとり 向かうだけ


風は吹くだろう
人は歩くだろう


街の中に見えないものを
目に追うのかもしれない


見ている 世界を
そこで 見つめているまま


つのる願望に身を任せ
季節の巡る様子を感じている


色々な展開を
きっと 
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