リバー2/番田
と 君は 見ている
ひとりでいつも考えている
色々な色彩をしたその窓で
水色や黄色や
レモン色を見るのかも知れない
それは 確かなのだろう
確かではないとしたら一体感覚とは何だろう
*
私は そこで
ぼんやりと 切れ目を見た
月や涙が
人の目の中に はっきりと見えた
それは きっと
そうではないものなのだとしたら
君のシルエットなのかもしれない だけど
私は 希望を 思った
ああ そこで 実に はっきりと
何かが流れる
きっと映像のイメージのように
頭の中を着実に流れる
子供の頃のいつもの
私のありふれたできごとのよ
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