ガロア群へようこそ/Giton
」
ガロアは先に立って歩き出す彼の均整のとれた背中
揺れる天使の翼とふっくらした丸いお尻の後に続い
て行くと4色の目ばゆい光条が歩くぼくらを包み
.
込む4次元空間はまるで捩れるように忙しなく動いた
「これをきみらは『群』と呼んでいるそうだ」
ガロアが指差したのは空間に浮かぶベルトのよう
な光の環たくさんの環がそれぞれ自分で捻れながら
.
絡まり合っているありさまだ光のベルトひとつひとつ
には計算機のようなボックスが附いていてボックス
のランプが点滅するたびベルトはものすごい速さ
で右に左に走るのだったそしてボックスは数字
.
の書き込まれたシートを打ち出
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