俺は夜明けを見て喜んだりしない/ホロウ・シカエルボク
 
だ探してる母親がいる
時代遅れのブラウスとスカートを着て
色を失くした髪で失った家庭を夢見ている
昔ほど叫ぶことはしなくなった
そんなことしてると追い出されるってこともあるからだけど
ぶん殴って目を覚ませって言ってあげようとしたけど
それをするには遅すぎるんだってことに気付いてなにも見なかったことにした
夢から覚めたって同じ喪失が
彼女にはまとわりつくだけだ


街に行ったらそこら中で若者たちがペッティングをしていた
それが彼らなりのプラトニックということだった
ドラマティックには違いなかった
挿入歌だって何度も挿入されていた
いろいろな種類
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