雪/ゴースト(無月野青馬)
 
ると
私は信じていた
かつて行程表を見た
マクシミリアンが来て居た
油断してはいけない
歴史上では油断した者が尽く横死していた
私は誘惑をのみ気を付けていた


雪はいつも刹那だけれど
雪はいつも世界を変えた
雪はいつも刹那だけれど
雪はいつも堕落を止めた
雪はいつも刹那だけれど
雪はいつも調べを変えて
人に変遷を与えていた
灰は
残り僅かな心に
死にそうな心に共感し
化粧をし
執拗に鬼を人間に似せた
化粧は
着実に施され
その予告、報告などは一切なされない
私は知らない
私には知らされない
私は知らされない者でしかない
結局、私は雪に飛び込む
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