アパート/番田
それは 無数の 光たち
眼下を 川が流れていた
橋の上で それを 私は見た
そして ぼんやりと 私は それを 信じた
色々な 風となった 私は そこで
ぼんやりと いつも 私は 見ていた
角の すさんだ 定食屋で
とても辛いマー坊豆腐を食べさせられていた
私は人を見た
流れ出された時に
夢見た時間がそこに存在した
誰でもない瞬間に
私は思いを取り戻した
何度もそこで強く握りしめた
疲れ果てた思いを
都会の路上に私は立たせた
何があったのか知らないけれど
私はそこに立っていた
誰が何と言おうとも変わらない
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)