日常的な公園/リンネ
 
、もはや完全に警戒心を失って女に迫っている。しかし、もう少しで何か見えそうというところであった、突然、女の股間が猛烈な光にあふれ、Kの視覚をはげしく貫いたのだ! 閃光に目をくらませながら、Kはその光へと倒れこんだ。


  ―――実は、女の股のあいだには、一枚の鏡がしっとりと収まっていた。そこに太陽が映り込んでいたのだ。Kはあまり眩しすぎて、その鏡に映る、照りかえった自分の顔と、背後に迫る雨合羽の男の姿を確認することができなかった。どうしてすっかり晴れた日に、彼が雨合羽など着ているのか、そんな単純なことに気がつかなかったというところ、明らかにそこにKの落ち度があったといえよう。ジャングルジム
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