居場所/一 二
てしまった原因だろう
「お兄ちゃん!起きて!」
下の階から妹が俺を起こす声が聞こえる
どうも先程の食パンを咥えた妹と
同じ声のような気がする
それ以前に俺に妹はいないはずなのに…
これはどういうことだ?
そんなことを考えていたら
あまりに俺が起きて来ないので
妹が俺の部屋に入って来た
取り敢えず俺は
「…君が俺の妹?まぁ良いや」
そう言って妹を受け入れてみた
「なに言ってんの?お兄ちゃん
私はあなたの妹で
あなたは私のお兄ちゃんよ」
妹はそう言ってくれた
とにかく、一番驚いたことは
非現実を一瞬で受け入れる
ことができる自分がいた事だった
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