白色の雲たちがやってくる街/番田 
 
バイトで雇った女の子が取るのがすでにその役目になってしまっていた。
「しっかりしてくださいよ!」
とその女の子は言ってはいたものの、パソコンのツイッターにはまってしまっている。
「あのー、このブラッドピット似の男の子ってぇ、どんなヒトなんでしょうねぇ。」
彼女はベーゴマの感想戦の合間に話しかけてきては質問した。
「うーん、今度会ってみれば?」
と私たちは返し、また感想戦の続きに戻る。(彼女は翌週に彼と会って、あんなことやこんなこと、そんなことやあんなことをして、つきあうことになったらしかった。)私たちのあてずっぽうなアドバイスもまんざら捨てたものではない…。ベーゴマがまた、カチリと音を
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