ギソク 三日月の章/ハイドパーク
 
ん、そうまでして、せなあかんのか。」

世にツンデレという
接客スタイルがあるが
このばばあは
ツ ン ド ラ
永久凍土そのもの

「よう、そうまでしてやらなあかんのかって聞いてるんや。
金かけんと、何でもかんでも保険の範疇で済ませやがって、
おまえのん、ツートンカラーになってるやんけ。
おまけに百足みたいな傷痕が残ってんで。
ほんでチッサイなぁ、そんなんで感じるんか。
ええ、こんなん銜えろ言うんか。ええ加減にせいやボケ。」

吐きそうになった
良かれと思ってしたのに
なんか取り返しが付かないことに
なった気がした

カゴから服を取り上げ
泣きながら外へ出
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