ギソク 三日月の章/ハイドパーク
ん、そうまでして、せなあかんのか。」
世にツンデレという
接客スタイルがあるが
このばばあは
ツ ン ド ラ
永久凍土そのもの
「よう、そうまでしてやらなあかんのかって聞いてるんや。
金かけんと、何でもかんでも保険の範疇で済ませやがって、
おまえのん、ツートンカラーになってるやんけ。
おまけに百足みたいな傷痕が残ってんで。
ほんでチッサイなぁ、そんなんで感じるんか。
ええ、こんなん銜えろ言うんか。ええ加減にせいやボケ。」
吐きそうになった
良かれと思ってしたのに
なんか取り返しが付かないことに
なった気がした
カゴから服を取り上げ
泣きながら外へ出
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)