未浄化の為のいくつものリブート/ホロウ・シカエルボク
 
だった、俺には判ったのだ、途中で捨てたものはもう一度戻って来る、こちらが心を塗り替えていない限り、存在が見るからに色を変えていない限りさ、これからおそらくは老いが始まるだろう身体で、様々なことを忘れだすかもしれない頭で、蒼い時代にもう一度滑り込むのだ、もう一度、ナイーブを塗り替えながら、絶望的な叫び声、苦悩は続くのだ、己の心を塗り替えてしまわない限り、安泰を選んで惚けたりしない限りはさ、新しく、爪先を突っ込むための靴を手に入れなければならない、その前に、靴を痛めないように爪を弾き飛ばしておかなければならない、刃先の確かな爪切りはどこかにあるだろうか、再生、再構成、再配列、蒼い時代のリブートを始めな
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