未浄化の為のいくつものリブート/ホロウ・シカエルボク
ものが一番心地いいんだ、真実など求めてもどうって事はない、覚えたものにラベルは貼り付けられない、詩人にとって真実とは、足止めをしやすい言い訳みたいなもんじゃないかい、雨の降る日に傘を差すのがそんなに面倒臭いのかい、靴が濡れるのも構わず歩いた、そんな思い出がいつぐらい前のことか思い出せない、必要じゃないことばかりが身体にしがみつく、アンタの顔は必要ない、アンタの声は必要ない、アンタの、イデオロギーは、野良猫の糞よりも必要がない、雨の日に歩き続けた時の思い出、生まれたところはそこそこ遠く離れていた、ひたすらに脚が痛んでいた、本当はそんなことしていたくなかった、なにかをしないための言い訳みたいなものだっ
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