Rain/時間が蕩けるアインシュタイン
き、そして再び君の御心を深く傷付けてしまう。
何か私の作品に意味等在ったのだろうか、不眠症が続く北欧の森にて、私の想像力は私にそっと口付けする。何が正しくて何が正しくないのか、只、北欧には、特にスウェーデンには私の卑しい欲望の雨が降り積もるだけである。女の君、其れは私が天国への梯子から引き上げた美しきもう一つの孤独で在る。私はこの先、どんな人間に成ったとしても、一人ぼっちに成る事だけは絶対に無理である。適当に言い当て嵌めた毒の塗られた鋭利な言葉に深く傷付き、自殺を選んだ弥勒、私は二段階目の地球をアスファルトで撥ねる。
幾つもの森を太陽の眼鏡と共にリニアモーターカーで通過するミニチュア。星々
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