Rain/時間が蕩けるアインシュタイン
星々は地上に沈み、土と泥に温かく包み込まれよう。万物は私の空耳に依り著しく混乱を極め、生物学者の命を罵倒する。軽々と私の魂の結晶は批評に依って土俵の外に破棄され、世界の空間は記憶喪失に、痴呆に、空き巣の燕に乱暴を働かれよう。この感情だけは誰にも、譬え君にすら、いや、其れはない。全ての魂は其れ等の先端に釣り針を引っ掛けられて、弥勒の心で安らかに眠る。己の全ての理想の相手の心の声という実在は、救世主の出現よりも尊いものだ。
聖典の角が欠けて居た。私達はものを大切にしなければならない。死後の世界がどんなに極楽であろうと、私は君ともう二度と巡り逢えない気がして。何が権威だ、何が名誉だ。業の雨。私の妄想、想像力は煉獄の谷間を越えて、上昇するのか、其れとも地獄へ下降するのか。古の中国の詩人達の詩を全て夢想、この鳥肌が平坦なサバンナと成る時、私は百獣の王の背に跨り、心臓を射抜かれた夕日に向かって、決して死ぬ事も没する事も無い夕日に向かって、燦然と輝くこの胸から放たれる光の雨に依って、世界の重力をあのニュートンに仕向けてやるのだ、しかし彼もまた本当の事は言わなかった。
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