Rain/時間が蕩けるアインシュタイン
世が華々しいものであると確信させてくれる独身時代に終止符を打つ。私は全てを超越し、神でも仏でもない、この全ての世界にボレロを均等に掻き混ぜるのだ。名残惜しい惜別の私の詩の文章達、札幌から旭川に向けて吹き荒ぶ寒気。旭川の祖父の家の真ん中の炬燵以外全てに降り注ぐ冷たい雨の音楽を分解し、この弱々しい心では母も自分も守る事ができない、心の人に嫌悪されるのではないかと、私が創造したフロイトに裏切られた恐怖に押し潰される。
午前六時に私の黒い憂鬱が水溜りと成る、事を期待して、希望が青空に弾け飛ぶ。大空に向かって真っ直ぐ其れが突き進み、念の為に全てに恐怖、絶望し、地獄という名の現実の地上に一度身を切り裂き、
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