中編小説 文芸誌ジョイントオーナーシップ・スペース 作 丸山 雅史/時間が蕩けるアインシュタイン
 
者にそれ相当の苦痛を受けた者だけなのさ。だから僕は自分が悪いことをしたとは思っていない。でもそれはこの人間社会から見れば、自己中心的な行動や思考だと大勢の人間が思うだろう。譬え今回の事件で、僕が死刑を免れたとしても、獄中で自殺するつもりだけどね。何故かというと、目に見えない大勢の人達を僕はやはり、裏切ってしまったからさ。もちろんこれから始まる裁判でも、この事件で被害を受けた人々には精一杯の謝罪をするつもりだけど、?人間?が下した?罰?をまともに受ける気は全くない。寧ろ反省の色など全く見せず、極刑を望むね。それがもし叶わなかったら、さっきも言ったとおり、自殺を図る。僕の心は今、あの忌まわしい呪縛から
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