中編小説 文芸誌ジョイントオーナーシップ・スペース 作 丸山 雅史/時間が蕩けるアインシュタイン
んだ 後、すぐに貴方へのお返事を書くことにしました。今、僕は涙をキーボードに落としな がらメールを書いています。僕はすぐにでも貴方に会いたいのですが、貴方に賭けてみ たいことがあるのです。つまり、貴方が本当に僕と夢のあの空間を共有していたかどう かを現実の世界から、確かめてみることにしたのです。貴方が書いた小説、新人賞に出 すのですよね? それが新人賞を受賞して、世に出た時に、貴方と貴方の小説に会いた いのです。夢の世界で散々言ったけど、貴方には世に出て、人々に希望を与える力や宿 命のようなものがあると思うのです。その為に貴方は小説を書かなければならないので す。いつか現実で会いましょう。そして、
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