中編小説 文芸誌ジョイントオーナーシップ・スペース 作 丸山 雅史/時間が蕩けるアインシュタイン
いた事があるんですが、貴方の書き込みを見て僕 は確信しました。僕は貴方とずっと同じ夢を見ていたという事を。その事実が明らかに なった時、僕の体中に電撃が走るように、夢の中で貴方と過ごした数々の思い出が走馬 燈のように鮮明に蘇ってきました。僕は、貴方と、互いの心の闇が混ぜ合わさって生ま れた夢の中の同じ空間で、実に様々なことを語り合いましたよね。あの、最後の貴方と の別れの時に、貴方が、「さようなら…。君のことは一生忘れないよ…君も僕のことを ずっと覚えていてくれるかい?」という問いに対して、僕は、「忘れないよ」と答えま したよね? 僕は今日仕事を休んで、過去ログを見、貴方の書き込みを見つけて読んだ
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