ひどくプリミティヴな、一連の干渉/真島正人
 

作動する機械。



機械。
まるで、

白骨のような。

いなくなった子供の、
皮膚がずるりとむける夢を見た

夢の中の子供だったそれは

骨全部

機械そのもの

だめだ

もっと

気前の良い記憶に戻ろう




白線を引き過ぎた
教師が
校庭にまだ残っている

彼の体は
影から順番に
解けて塵になり

昨日の朝、すべて解けたけれど

まだ残像が
残っている

入れ違いになりそうな朝
磨きすぎた歯に
刺青を入れるのを忘れて

大きな水槽を抱えたまま
通勤列車に乗った

水槽の中の魚たちは

[次のページ]
戻る   Point(4)