ひどくプリミティヴな、一連の干渉/真島正人
作動する機械。
※
機械。
まるで、
白骨のような。
いなくなった子供の、
皮膚がずるりとむける夢を見た
夢の中の子供だったそれは
骨全部
機械そのもの
だめだ
もっと
気前の良い記憶に戻ろう
※
白線を引き過ぎた
教師が
校庭にまだ残っている
彼の体は
影から順番に
解けて塵になり
昨日の朝、すべて解けたけれど
まだ残像が
残っている
入れ違いになりそうな朝
磨きすぎた歯に
刺青を入れるのを忘れて
大きな水槽を抱えたまま
通勤列車に乗った
水槽の中の魚たちは
水
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