今日もまんざらじゃなかった/ホロウ・シカエルボク
せなんか掴めないかもだ、その先のラブホテル街でごみを出してる中年の女、誰の視線も認めないという顔をして建物に戻った、生きるためにしてることを恥じるのはよしなよオバサン―はみ出した使用済みのコンドームが少々喋り過ぎる、ハッハ、ごくろうさん、イキリ立っては行きつくところなんて俺だってまったく知らないわけじゃないさ…路地に入ると若い、金髪の男とサラリーマンがフラフラになって喧嘩をしている、俺には奴らは喧嘩をしたがっているというよりはフラフラになりたがってるだけのように見える…打ち出されたはいいが、目標を知らないミサイル、そんなもんとぼんやりシンクロする、身元不明の頭蓋骨と生前の写真を合わせてみせるアレみ
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