Play it Again/ホロウ・シカエルボク
 
ようなものさ


パトロール・カーが暗闇に光を撒き散らして
しくじったやつらのもとへアクセルを吹かしている
野次馬たちがはしゃいでいる声から判断するに
どちらかの車の運転手だか同乗者が逝っちまったらしい
額がへこむくらいに激しく打ちつけちまったらしい


お前は顔をしかめていた、自由には代償がつくものだって
あの時初めて気がついたのかもしれないな
俺は足元の舗装の崩れたところを爪先でほじくりながら
お前の瞳に何が書いてあるのか読み取ろうとしていた
もう隙をつかなきゃそんなことすら出来なくなっちまっていたんだ


どこかの窓から落ちて中身を撒き散らしたプランターが
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