火の学会の着席順 清水武夫/鵜飼千代子
ていただこう」、そうした若干「とほほ」な理由で昶氏に「詩集希望!」のメールを送ったのだ。
清水武夫氏の「火の学会の着席順」には、33の詩と、3つの童話が収められている。武夫氏については、哲男氏の「増殖する俳句歳時記」「新・増殖する俳句歳時記」で、たびたびお人柄が書かれているが、一家の大黒柱としての昭和の父、学生時代の哲男氏の俳句を決して褒めなかった、詩句作について甘やかさない父という印象を持っていたが、その「父親像」をイメージすることはわたしにはむつかしい、懐の広い優しい目線の詩集であった。
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風のある教室
(新学期の澄み切った
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