日曜日の光と雪/さだあいか (サダアイカ (aika))
汗の音を感じて
体の輪郭を手で覚えれば
みえるかな
遠くに海がみえるよ
連れてって
優しい灯台の光
とまって
光りよ
祝福のキスみたい
感じる
感じるだろう
めまい
幸せ
脳みそが引き抜かれるような
まぶしい
真っ白な暗闇
しゃべることは出来ないで
埋まってゆく砂浜
ああ
息もできない
しびれ
まるで祈りみたい
一部でも触れあえたのなら
それだけでいってしまう
さよなら
神さま
凍った脳みそがだらしなく溶け出し蒸発する
知られたくない純粋とか想いだけが残って
しゃべる言葉はいやらしく揺れてゆくのだから
祈りの言葉を知らないわたし
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