どちらにしても風は吹き続けるのだから/ホロウ・シカエルボク
 
感情のしるしだ


夢魔よ
おまえが


この夜のサバスを
わたしから奪うと言うなら
わたしは
その洞穴を
引き受ける
真意となろう


わたしのなかに
あなたのなかに
ひとときの
風のわだち
そのわだちを


同じ目をした
ふたりの天使が
レイルのように
たどっている


教えはある、無垢な眼なら
それを
受けることができる


夜に目をひらいた
わたしは夜そのものだろうか
暗闇はわたしを
まじりけのない信者に変えるだろうか?
わたしはわだちを踏む
突然拭われたあとの


新しい
地面はやわらかい


わた
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