どちらにしても風は吹き続けるのだから/
ホロウ・シカエルボク
わたしは泣き
そして許される
それは
しきたりのない告解である
あなたのもとにゆきましょうと
あらゆる言葉が言う
わたしは首を横にふり
わだちのむこうを探す
気づきませんか
風は吹き続けているのに
かたちを変えたのは
あのときだけなのです
すべてのものをはらい
此処をあとにするとき
新しいどこかに
おなじ影を見る
離れるとは
近づくことである
わたしはなにも
捨てたり
しなかった
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